所帯を持ってから始めて盆休みにツーリングに行く機会を得た。ところが大本命だった奥只見が工事通行止めで、代案として思い付いたのが秋名山、赤城山のイニD聖地巡りだ。作中の峠の多くは通ったことは有るが、聖地であるこの山にはまだ訪れた事は無い。


少しでも涼しい間に走りたいと6時過ぎに出発したが、台風15号の影響で乗り出し時の気温が24℃と狙いが的中し、快適な出足で富士山も遠くに見えた。ただ圏央の渋滞をすり抜け関越に入った頃には気温は急上昇して快適さは無くなってしまった。前橋市内で給油して赤城山へ向かったが、市街地を抜けるのに思いの外時間を要した。


赤城山頂に向かうルートに県道16号を選択したが、これが極上の酷道で更に集中豪雨に見舞われた後のようで砂利や落ち葉が路面に溢れ出した状態が続いていた。木々が多く景色を楽しむポイントも無い延々と続く舗装林道で、ここではドリフトは無理だろう。


赤城大沼へ着いたのは11時近くだった。


ここで少し休憩するつもりだったが、土産だけ調達し昼食目当ての沼田へ下ることにした。


下りの県道251は道幅があって走りやすそうな峠道だが、こちらもコーナー毎に砂利や落ち葉が出ていてペースを上げれなかった。

特にフロントタイヤにスリップサインが出ている状況ではどうにもならない。結局、聖地の一つ赤城山では峠道を楽しめなかったのが残念だった。


昼食はとんかつにした。上州沼田とんかつ街道としてアピールしていてトンカツスキーとしては挑まない手はない。

名古屋通いをしていることも有って味噌カツにしたが、満足な一品だった。最近のとんかつ屋はロースカツの脂身を除去して提供する暴挙がまかり通っているが、此処は適度に残されていてポイントが高かった。

沼田から秋名山の登り口は1時間ほどだった。この区間は市街地走行が多かったが、群馬はやたら赤信号の時間が長く、信号に引っかかっている間に強烈な日差しが体力をゴリゴリ削っていく。走っていれば少しマシだが、エンジンは水冷で問題無くても人は空冷で冷却が追いつかない移動区間だった。


県道28で北から秋名山に登ったが、移動で体力が尽きていたので。取りあえず木陰の駐車帯を見つけて一休憩した。景色は見えなくても風は抜けてくれ、山の空気は旨い。

結局、この上りが今回のツーリングで一番愉しい道だった。大雨の跡も無く道幅も広く他のクルマも少ない。昔だったらしっぽを付けた峠小僧が絶対に屯していたし、四輪の連中がブラックマークをコーナー毎に残していたはずだ。


秋名湖ではスワンボートより釣り船が盛んなようでアチラコチラでしきりとキャストしていた。

カルデラ湖だけでなく、その周りの景色も素晴らしくカルデラ内を一直線に突き抜けた先から秋名の下りが始まる。

残念ながら、すぐにクルマに追いついてしまったので下りは楽しめなかったが、それでも確かに走り屋が屯する道であることはすぐに分かった。ただ、5連続ヘアピンはスピードバンプが設けられ、溝落としを試すことなど出来ない様に対策されていた。

伊香保温泉まで下ると交通量も増え、西日が強烈になって人間の冷却が追いつかなくなった。なにせ赤信号の時間が長いわ、右折信号の時間が短いわで進んでいかない。

とっとと関越に乗って退却することにしたが、しばらく走った高崎あたりから走行風が一段と熱気を帯びる様になって関東一の高温地帯を追体験してしまった。この熱気は埼玉に入った頃から和らぎ始め、圏央道で山際を走る頃には快適なほどまで落ち着いたが、断続的な渋滞をすり抜けもあって最後のご褒美を頂くことにした。


自宅にたどり着いたのは19時過ぎ、約470kmで高速が2/3を占めるというツーリングになった。紅葉の頃に再訪したいがルートは見直し必須だ。























